今日もモスクワは天気が良い。外出自粛が加速するにつれ、春をコレでもかと言うくらい感じる事が増えて来て、あてつけの様ですらある。でもたまにいきなり吹雪になって、またすぐに晴れたりする。Это Россия....
昨日は近所の森にちょっとだけ散歩しに、そして太鼓を叩きに行った。(徒歩五分&全然人いなくて密じゃない、なので問題ないです。街中にある遊歩道ある様な森。多分ここなら怒られないし全力で太鼓叩いても平気だと。
無論最高でした。久しぶりのスーパー以外の外出&太鼓、空気がうめえ。
終わり際に子供連れのご夫妻が音を聴きつけてやって来て、拍手をくれた。元気を貰った、ありがとうと言ってもらえた。
コレはめっちゃ嬉しかった。自分初のロシアでのソロライブは森の中でした。
さて、今日はダーチャとバーニャについて書いてみようと思う。
ダーチャ(дача)とはロシアのセカンドハウスです。要は別荘。
дать(ロシア語で”与える”の意味)から来ている言葉で、これは1700年代にピョートル大帝が庭園付き別荘を家臣の貴族たちに下賜したことに由来するらしい。
1960年代にフルシチョフ政権が沢山の市民に分配して与えたらしく、ダーチャを持っている家族が多いみたい。特に警察や政府関係の仕事に付いていた人には優先的に与えられたらしい。
夏に家族みんなで過ごしたり、週末だけ来たり。今回の様なコロナの時には避難場所としても機能している。
今回はモスクワ北部のダーチャにお邪魔する事になった。
電車で1時間ちょっと。最寄りの駅に降り立った。本当に無人駅。何もない。想像通りのすっごい海外の田舎って感じ。
最寄駅から歩いて30分程。すれ違ったのは二人と一匹の犬だけ。
段々と別荘地らしく、モスクワ市内では余り見かけない形の家々が現れる。
このFyodor Savintsevさんのインスタの画像の様な家(勿論もっとボロボロのものもあるけど、こういう印象です。 この方の写真最高なんだよな。
途中小さな商店で必要な食材を買い出して、そして到着。
最高。
電気は走っているが、ガスと水道は無いので、井戸水を汲み上げてそれを使う。
飲める井戸と飲めない井戸があって、飲めない井戸水は畑の水やりや、手を洗うために使う。
全部DIYで自分で建てたらしい。すげえ。憧れる。
ロシアの人々は基本的に自分で何でも作ってしまう。必要なものは材料を買って来て作る。二軒の寝室がある建物と、トイレの小屋、納屋、ビニールハウス、
そしてバーニャ専用の小屋がある。
バーニャ(Баня)とはロシア版のサウナ。
サウナはフィンランド式らしい。
バーニャは小さな部屋の中にカマドがあって(上に石が乗っている)そこに火を焚いて、水をかけ、蒸気で温める。
室温は100度くらい。
ここに蒸発した湯気が回るととんでもない熱さになる。
wikiとかで調べるとサウナより温度が低いのが基本らしいけど嘘やんという感じ。
少なくとも僕はこんなエクストリームなサウナは知らない。
更にその水をあらかじめハーブと共に煮ておくと、蒸気から体内に入って更に汗が噴き出す。その途中にユーカリの葉っぱでできた箒?の様なものбанный веник で身体を叩くともっと滝の様に汗が出る。
バーニャで気をつけるべきは、無理すると立ち上がった時にのぼせて失神する場合が有るらしい(まぁ風呂と同じ)事と、熱いってなったら地面の近くに移動する事。あと金属のアクセサリーは外す事。普通に火傷します。笑
10分程入ってから外に出て、冷水を頭から被る。(コレが最初は辛いけど癖になる。)
コレを3セット程。
どれだけベロベロに酔っ払っていても酒が全部抜けてまた飲める。
危ないんだろうけど、バーニャの後のビールはこの世の物とは思えない程美味い。
昼間は森の中を散歩したり、湖に入ってみたり、ちょっと凍っている湖にベロベロになっていたので落ちるなどした。
空気も美味しいし、そして人が余りいないので、かなり大音量で何かをする事も可能。(夏はわからんが少なくとも冬は。)
自分が持ってたら絶対毎週来る。制作も出来るし、太鼓も叩けるし、パーティもし放題だし。
ロシアの生活とか、文化とか、気風とか、
基本的に土地が広いからこうなんだろうなって思う事が多々ある。
大らかな感じ。大雑把に感じる事もあるけど、それも含めてとても居心地が良い。
ロシアの地方とかどうなんだろうか。
続く
最近の音日記↓
Самый интересный пост. И посмеялась и поплакала.
Хотя, вся эта ситуация, пожалуй, вызывает у меня подобные чувства.
ヾ( ̄◇ ̄)ノ〃